上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
香港のデモがニュースで大きくとりあげられています。今週はもともと国慶節の祝日があったので、ほぼ一週間休業状態です。この時期は通常、中国大陸から多くの観光客が香港に来航し、小売業にとっては重要な日ですが、開店休業状態となっている店もたくさんあるようです。

もともと1997年に香港は中国返還されてから50年間2047年まで一国二制度を順守すると約束されてきました。
法律自体は中国の憲法の下に位置付けられています。今回の暴動の発端は2017年に導入される予定の香港行政長官の普通選挙に対する反発です。立候補が自由で普通の選挙の予定でしたが、中国の選挙管理委員会に認められた候補者のみが立候補できるという事実上、中国の管理下に置かれることに対する反発です。それとともに、中国に過度に依存する香港経済や市民生活に対する不満や不安、かねてから懸念されている教育への介入などが合わさり大規模なデモとなりました。

そもそも香港はアヘン戦争による英国統治、第二次世界大戦を経て、中国文化大革命時の中国大陸からの移民などにより街が成長してきました。1997年の返還後も経済自由度を満喫して街が発展してきました。一方で中国の各都市も香港のような金融特区や税制の優遇を必要とし2020年の上海の国際金融都市、金融解放、香港の隣にある広東省、前海市の金融特区、中国の南にある海南省の免税特区などが中国国内での競争にさらされています。

また、香港の双璧である国際金融都市シンガポールなど国際的な金融都市の競争も激しいなか香港の相対的な地位はもともと下がってきています。そんな中でのデモは普通選挙を求めるにしても明確な目的が欠如しているように見受けられることもあり、香港の一部学生、一部の市民や支持団体により香港の国際的プレゼンスおよび中国国内での利用価値を下げるという、自分で自分の首を絞めかねないことになりかねません。

20140930 Demo


高度に政治的な活動であれば、もう少しやりようがあったかもしれませんが。
2047年の完全返還、2020年中国の金融解放、2017年普通選挙という動きが香港が中国の一地方都市に陥るプロセスかもしれません。今まで金の卵をうみ続けてきた香港が落ちぶれていく様をみるのは残念です。

昔、ある作家が香港が中国に返還され、香港人が多数海外移民した時に「香港が中国化するのではなく、中国が香港化してますます栄える」と言い、投資を多数はじめ莫大な富を得ましたが、今回は香港が中国化していく象徴的な出来事になるのか、金融市場を見ていればテレビや新聞よりわかりやすいかもしれません。

政治がどうであれ、今は国家の時代でない側面もあります。大企業は今は国を超えた活動、税制優遇を得て生き残りをかけています。人間も住む場所を選べる時代になってきています。技術やお金は凄まじい勢いで成長していますが、人間の思想だけは一番遅れているのかもしれません。

但し、巨大化した中国の経済を無視できる世界ではありません。うまく中国とつきあいながら生き抜く道を探らなければいけません。

スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。